難波千日前のなんさん通り沿いに4月24日、ホテル「&Here OSAKA NAMBA」(アンドヒア大阪難波)が開業した。
▲旗竿のようになっている複雑な敷地形状を読み解き、なんさん通り側にはフロント機能を持つ低層の「レセプション棟」(写真左)を設け、敷地内の「通り庭」(同右)を抜けた奥に客室のある「ゲスト棟」を設けた
「アンドヒア」は、日本製鉄グループの日鉄興和不動産(東京都港区)が展開を始めた新ホテルブランド。インバウンドや国内のファミリー・グループ旅行など、多人数での中長期滞在ニーズをターゲットにしたレジデンシャルホテルで、運営は同社子会社のNSKREホスピタリティ(同)が担う。昨年3月開業の東京・上野に次ぐ2施設目、関西への初進出ともなる。
▲最上階、6名定員の「エグゼクティブスイート」(写真左)と、大阪市内を一望できる屋上テラス(同右)
全89室の客室は、4名定員のファミリータイプを中心に2〜6名まで対応する9タイプのバリエーションを揃える。長期宿泊を想定し、ミニキッチン、冷蔵庫、電子レンジ、ダイニングテーブルなどを備えるほか、ベッドに加えてソファースペースや和室も設けた。屋上には開放的なテラスを設置。大阪の街並みや通天閣を一望できるほか、スポーツ観戦などを楽しめるパブリックビューイング設備も備え、宿泊者同士の交流や特別なひとときを演出する。
館内は路地裏の雰囲気をコンセプトにしたデザインを随所に取り入れたほか、「芸人アーティスト」としても活躍するたいぞう氏(吉本興業)のアート作品も展示、大阪らしいエネルギーと温もりを表現した。また、館内BGMには大阪出身のロックバンド「アンダーグラフ」が手掛けたオリジナル楽曲を使用し、五感で地域の魅力を感じられる空間に仕上げている。
なお、日鉄興和不動産は当施設に加え、難波周辺ですでに3か所の「アンドヒア」展開を決定。そのひとつとして、地下鉄日本橋駅前でも今後開業を予定しているという。
住所:中央区難波千日前7-9
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