日本橋の老舗メイドカフェ「e-maid(イーメイド)」は、同業のメイドカフェ「cafe Villange(カフェヴィランジュ)」に営業譲渡を行っていたことが明らかになった。
「e-maid」は、当地で1996年より営業していた喫茶店「カフェ・ド・ヴィンテージ」が業態転換する形で2005年から営業する、日本橋におけるメイドカフェの草分け的存在。“格調高いお屋敷”をコンセプトに、本格的な紅茶と料理人が作るパスタやデザートを提供する正統派のメイドカフェとして、日本橋を訪れる多くの人々に親しまれている。
「ヴィランジュ」は2015年1月にオープン。日本橋のメイドカフェとしては後発組だが、毎日焼き上げるパンとオリジナルブレンドのコーヒーを中心に、普段使いもできるカジュアルなメイドカフェとして営業している。オープン当初は「e-maid」からの営業支援も受けていた。
日本橋でもメイドカフェの競合が年々激しくなる中、両店は昨年4月、経営統合と店舗の一本化を含むリニューアル計画を発表したが、その後の協議で従業員の処遇など条件面での調整が折り合わず破談に。ところが今年に入って「e-maid」が、オーナーの高齢化などの諸事情から営業権を全面売却する方針に転じ、改めてそれに応じる形で今回の買収が成立したものとみられる。
なお、「ヴィランジュ」が18日に顧客向けに配信したメールマガジンの内容によると、買収後も両店舗の店舗名称および営業形態については、現状の体制を継続するとしている。
■関連リンク
cafe Villange(営業譲受のお知らせはこちら)
e-maid
■関連記事
メイドカフェ「e-maid」と「ヴィランジュ」の統合は一転白紙に(2016年05月03日)
メイドカフェ「e-maid」と「ヴィランジュ」が店舗統合へ(2016年04月21日)
日本橋19ビルにメイドカフェ「ヴィランジュ」がオープン(2015年01月22日)
地下鉄恵美須町駅近く、堺筋に面した「ヴィランジュ」
「e-maid」店舗。南海難波駅から目と鼻の先で、観光客の利用も多い