4月24日、コロナ禍で運休が続いていた観光客向けループバス「大阪ワンダーループ」が約5年ぶりに運行を再開した。大阪市内の主要繁華街や観光スポットを巡回し、日本橋にも停車するこの路線が、再び動き出す。
同バスは2016年3月に運行を開始。当初は、豊臣秀吉の「黄金の茶室」をモチーフにしたというド派手な金色車体の2階建て車両が投入されるなど話題こそ集めたものの、実際の利用は低迷し、2020年3月からは折からのコロナ禍を理由に運行を自粛。その後観光需要が回復しても再開の兆しが見えず、事実上の撤退と見られていただけに、今回の復活は意外な展開となった。日本橋周辺では堺筋沿いに2か所、日本橋4丁目の「Joshinスーパーキッズランド本店」前と日本橋1丁目(地下鉄日本橋駅前)のホテル「the b」前に停留所が設けられる。
ただ、運行再開にはこぎつけたものの当初は様子見なのか、あるいは近年全国的な社会問題ともなっているバス運転士の不足が影響しているのか、運行本数は1日たったの4本にとどまっている。一方で、1日乗車券の価格は運行休止前の2,500円を大きく上回る4,400円にまで値上げされており、さすがにこれではその実用性に大きな疑問符が付くが、まずは今後の動向を生温かく見守りたいところ。
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