阪堺恵美須町駅、規模を大幅縮小へ 再開発への布石か?

阪堺恵美須町駅、規模を大幅縮小へ 再開発への布石か?

大阪府下唯一の路面電車を運営する阪堺電気軌道(阪堺電車、本社・大阪市住吉区)が、大阪市内中心部での発着点のひとつとなっている恵美須町駅のリニューアルに着手したことが明らかになった。
現地にて観察したところ、現在のホームから数十メートル南下したところで従来の複線を単線化しており、さらに撤去した線路跡では新たなホームの建設工事が確認できる。


▲阪堺電車恵美須町駅。恵美須交差点(堺筋と国道25号の交点)の南西角に位置する


▲3面2線のホームを擁する堂々たる構内だが、現在は手前側の線路1本のみで運用。奥のホームも閉鎖されている


▲ホーム南端から新今宮方面を望む。画像中央部分に新ホームが確認できる

新ホームの完成後は、その規模が現在の3面2線から1面1線へと大幅に縮小されるが、現在の運転頻度(1時間に2~3本)であれば特に運転上の問題は生じないと思われる。ただし、地下鉄との乗り換えには移動距離が延び、若干不便になることは否めない。

なお、線路とホームを後退させると現在の駅構内を中心にまとまった広さの遊休地が生まれるため、今後何らかの形で再開発が行われる公算が大きい。阪堺電気軌道の親会社である南海電鉄も、昨年2月に発表した中期経営計画の中で「なんばのまちづくり」を基本方針に掲げ、さらにその中で具体的に「恵美須町駅の活用」についても言及しており、近々に何らかの動きがあると思われる。


▲南海電鉄の中期経営計画(全文はこちら)でも「恵美須町駅の活⽤」を明記


▲阪堺電車の現在の運行形態

阪堺電気軌道は大阪市内で、あびこ道(住吉区)から天王寺へ向かう上町線と、恵美須町へ向かう阪堺線の2路線を展開。上町線は天王寺・あべのエリアの再開発が沿線の集客力アップにも寄与するなどで堅調だが、阪堺線は近年の利用低迷から、2014年には昼間時の運転をそれまでの12分間隔・毎時5本から一部間引きする形で毎時3本に減便。さらに昨年7月の改正では毎時2.5本(24分間隔)とし、最終電車も22時台に繰り上げるなどその存在感は薄くなっている。また、恵美須町駅の利用者数も現在は1日あたり数百人程度にまで減少しているという。

住所:浪速区恵美須西2-1

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