阪堺電車恵美須町駅、遊休地の再開発は手堅くマンションから

阪堺電車恵美須町駅、遊休地の再開発は手堅くマンションから

昨年2月に駅施設の大幅な縮小と移設を行った、阪堺電気軌道(阪堺電車、本社・大阪市住吉区)の恵美須町駅。
線路とホームを南へ後退させたことにより、旧駅跡地を中心にまとまった広さの遊休地が生まれその後の開発動向が一部で注目されたものの、コロナ禍の影響もあり大きな動きは見られなかったが、最近になって旧駅施設の多くが解体され更地となり、その一部がマンションとなることが明らかになった。


▲写真中央に広がる空地が旧恵美須町駅構内(通天閣展望台より撮影)。マンションは空地の南半分(写真では左半分)の、現在駐車場となっている部分に建設されるものとみられる

▲敷地の北側、恵美須交差点付近では駅の遺構がまだ残る

現地に掲示された建築計画概要によれば、阪堺電車の親会社でもある南海電気鉄道(本社・大阪市中央区)が建築主となり高さ約45m・地上13階建のマンションを建設、1階の一部は店舗となる。来年2月に着工、2023年10月末の竣工を予定している。
ちなみに南海電鉄は、2018年2月に発表した中期経営計画で「なんばのまちづくり」を基本方針に掲げ、その中で恵美須町駅の活用についても言及していたが、その前提としていたであろうインバウンド需要がほぼ消滅したこともあってか、結局のところはごく一般的なマンション建設に落ち着く形となった。
ただ、今回のマンション建設が行われるのは旧駅跡地のあくまでも一部分であり、残る部分で今後別の新たな開発が始動する可能性も。

住所:浪速区恵美須西2-1-12 他

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阪堺電気軌道

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