日本橋5丁目の小劇場「インディペンデントシアター1st」(日本橋5-12-4)が、現在地での営業を
今年12月で終え一時休館、来年夏に移転・再オープンすることが明らかになった。
同劇場は、日本橋を拠点にホビーショップ「ジャングル」などを展開する有限会社ジャングル(大阪市浪速区)が運営、収容人数は約80席。小規模ながらも日本橋では初となる、演劇などの舞台表現が可能な劇場として「ジャングル・インディペンデントシアター」の名称で2000年に開館(2006年に現名称へ改称)して以来、若手演劇人を中心に密度の濃い熱のこもった小屋として支持されてきた。2004年には、そこで育った人たちの次なる舞台として、日本橋4丁目の元電気店跡ビルを活用した一回り大きい新劇場「インディペンデントシアター2nd」(収容人数約160席)も開館。日本橋での2館体制で、若手だけでなく中堅やベテランをも巻き込みながら、関西小劇場シーンの一翼を担う貴重な存在となってきた。
移転に至る経緯だが、同劇場の公式ブログに記載された内容によると、現在地の土地・建物が売却されることに伴い、所有者から退去を求められたことが直接的な理由としている。当初は近隣で別物件への入居を模索するも、劇場として利用できる建物がなかなか見つからず、それならばと自前で土地を購入、建物も新築の上で劇場運営を継続するという結論に至ったという。
移転先の正確な場所はまだ明らかにされていないが、上記ブログによれば「恵美須町駅から少し遠くなり、日本橋駅と南海なんば駅はかなり近くなる」場所だとか。
なお、現在地での演劇公演は12月3日で終了となるが、12月13日から15日までの3日間、1stの歴史と思い出を振り返るトークイベントの開催を予定している。
■関連リンク
インディペンデントシアター
現在の「-1st」。かつてここには「ジャングル」の創業店舗もあった